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ギリシャで暮らした5年間の中で、特に生活に密着した出来事などを書き連ねてみましたので、
どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ(*^_^*)

(9)2009年2月3日(火)号 アポクリア(カーニバル)とカサリ デフテーラ(清月曜祭)

早くも一年の12分の1が終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?
日本での2月と言えば「バレンタインデー」で浮ついた(笑)カップルが溢れかえる、と言うイメージがありますが、果たしてギリシャでは何が行われているのでしょう?
という訳で、今回は「アポクリア(カーニバル)とカサリ デフテーラ(清月曜祭)」について書きたいと思います。

「カサリ デフテーラ」の三週間前には、いよいよ始まる断食の前に精一杯「仮想パーティー」などをして楽しみます。町のあちこちで仮装した可愛らしい子ども達の姿が見られます。しかし当時は日本人・ギリシャ人・アメリカ人の子ども達同士で喧嘩ばかりしていたので、全然「可愛らしい」と思いませんでしたが(苦笑)。ちなみに、この行事は「アポクリア」と呼ばれています。

「カサリ デフテーラ」とは、「イースター(復活祭)」の日から数えて7週前の月曜のことです。この日から肉食を避けます。特にこの日は貝類を食べ、「ラガーナ」と言われる発酵させていないパンを食べます。断食と言うと「絶食」に近いイメージがあったのですが、ギリシャのものは「プチ・断食」と言ったところでしょうか(笑)。良くも悪くも無理をしないギリシャ人の国民性を感じます。

また、天気が良ければ人々は郊外に出かけ凧揚げをします。私が通っていたアテネ日本人学校でも「総合学習」の時間に一人一人が手作りの凧を揚げ、高さを競ったりしていました。

ここまでは「普通の行事」と言った感じですが、ギリシャ人は我々の期待を裏切りません!
家の中を綺麗に清め「アポクリア」の後片付けをするので、町中が各家から出されるゴミで汚くなるのは何とも皮肉と言うか、流石は「エゴイスト※」の国ギリシャらしいなあ、と納得してしまいます(苦笑)。

※「エゴイスト」の「エゴ」はギリシャ語で「私・I(アイ)」を表します。

エフカリスト&アディオサス!


「カサリ デフテーラ」に合わせて、自作の凧を手にパシャ!ちなみに、真ん中の少年が兄です~。



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