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ギリシャで暮らした5年間の中で、特に生活に密着した出来事などを書き連ねてみましたので、
どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ(*^_^*)

(18)2009年11月5日(木)号 古代ギリシャの野外円形劇場「エピダウロス」で「昴」を熱唱?

ヤーサス!早いもので、もう11月ですね~。2009年も残り2カ月を切ってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?大学2年生の春休みに2週間ほど、ギリシャに「里帰り」をしたのですが、今号では「エピダウロス」という遺跡(野外円形劇場)でのエピソードを書きたいと思います。

「エピダウロス」はアテネから約153キロにあります。BC4世紀の遺跡なのですが、これほど完全に保存されている例は他にないそうです。山の斜面を利用した客席は55段あって、12500人の観客を収容できます。中央の円形部分、すりばちの底になっているところが舞台です。ここを「オルケストラ」と呼び、現在のオーケストラの語源なのです。
劇場は完全なアコースティック音響、つまりマイクロフォンもスピーカーも何もありません。それでいて、最上段の席にも、俳優たちの声がしっかりと届くのです。
オルケストラ中央でコインを落とすと、その音でコインの種類の違いが聞き分けられるほどです。これだけの音響設計は、他の国の遺跡にはないとのことです。
そこで私もコインを落とし、また落としてもらい音響を確認してみました。確かに聞き分けられましたし、何とも言えない音の響きに鳥肌が立つほどでした!当時、私はバンドを組んでいてボーカルを担当していたのですが、どんなホールやライブハウスとも格が違いました。

「ここで歌ってみたい・・・。」



 そう思ってしまった(苦笑)私は、管理人さん?や他の観光客に許可を得て、歌わせて頂きました!
ちなみに曲は、なぜか(笑)谷村新司さんの「昴」を歌っていました。静寂の中で私の歌声だけがどこまでも響き渡り、何とも言えない感情が溢れ出ました。
歌い終わると、なんと観光客たちから「ブラボー!」の声と盛大な拍手が!!!何事も思い切って行動するものですね~(笑)。
今思うと、BC4世紀からの長い歴史の中で「自分も歌わせてもらったんだな~。」と感慨深いものがあります。ギリシャに「里帰り」をするたびに思うのですが、「ギリシャな自分」が出てくるんです。日本にいる時より開放的だったり積極的になることができます。やはりギリシャには「何か」があるのでしょうね。
それでは、別のエピソードはまたの機会に・・・。

エフカリスト&アディオサス!



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