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店主コラムは「ギリシャを身近に感じて頂き、その上でギリシャの商品をお届けできれば」という思いから、 当店のメールマガジン「ルルーディア通信」にて連載しておりました人気コーナーです。 (無料メールマガジンの配信を希望される方は、こちらから♪) ギリシャで暮らした5年間の中で、特に生活に密着した出来事などを書き連ねてみましたので、 どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ(*^_^*) |
(29)2011年1月27日(木)号 ギリシャ人の親友~愛するFiFiさん~ ヤーサス!横浜は今日も「晴れ」で、これで今年に入って27日間連続で雨が降っていません!みなさまの街は、いかがですか?乾燥している地域にお住まいの方は「インフルエンザ」が流行っているようですので、しっかり予防しましょう!また雪の多い地域の方は、道中気を付けてくださいね♪ 12月はコラムをお休みしてしまいましたが、今月はしっかり書きましたよ!母が(苦笑)。 私は入力しただけですが(苦笑)、2カ月分のボリュームがあると思いますので、お楽しみくださいね♪ お題は「ギリシャ人の親友~愛するFiFiさん~」です。どうぞ~。 ギリシャで私の一番一番大切な人がFiFiさん。残念ながら、もう20年ほど前に亡くなってしまいました。肺がんでした。 知り合った頃から年齢不詳。多分、70歳は過ぎていたと思います。ご主人を亡くされ、一人暮らしをしていました。フィロセイという住宅地内に会員制のアンツーカーテニスコートがあり、日本人も数十人会員になっていて、そこで友人から紹介されたのが初対面です。 顔は正直言って怖いです。日本人の2・3歳の子ども、特に男の子を「桃太郎、桃太郎」と可愛がるのですが、子どもは怖がって泣き出してしまうのが常でした。 日本人大好き人間で、日本語も積極的に覚えようと常にメモ帳を持ち、ローマ字でメモっていたのを覚えています。 ギリシャ人は女性も男性もあまりダブルスのゲームはしません。それは「エゴ」だから。 お互い自己主張し、相手のせいにし、あげくの果てはケンカになります。 そんな訳でゲームはシングルス。でもFiFiさんとはゲームはしません。健康のためのテニスですから、ひたすら打ち続けます。本人は走らず、私はFiFiさんが動かなくてもよい位置に打ち返し、当人は好きなところに打ち返し、私を走らせ、楽しそうにニコニコしながら、 「エラ(Come on)!!グリゴラ(早く)!!グリゴラ!!ピョ ディナタ(もっと強く)!!」 時々、日本語を交え「ガンバレ!!」と叱咤激励。ラケットがボールに当たらないと「トゥリパ スト ネロ(穴に水)」と言って、顔をくしゃくしゃにして笑います。とってもおちゃめな可愛いおばあちゃんでした。 真冬でも真夏でも、45分間はほとんど休まず、打ち続けます。走りっぱなしの私にとっては、一種のしごきですよね(笑)。でも途中「これは日本語でなんて言うの?」「ギリシャ語では、こう言うよ。」とか、コート上の語学レッスンもあり、それはそれは楽しい時間でした。 FiFiさんのおかげで、私もギリシャ語が少し上達しました。 |
![]() サングラスをかけた貫録のある?おばあちゃんが、FiFiさんです。その右隣が母。若っ(笑)。 |
テニスの後は、ゆっくりゆっくり散歩しながら、コートから10分くらいの彼女の家に寄り、お茶を頂き、ここでもまたギリシャ語のレッスン。 玄関を入ると、そんな広い玄関ではないのに、半分のスペースには日本のもの(こけし・扇Etc・・・)を飾っています。代々の日本の友人にもらったものなのです。大切に大切にしているのですね~。 彼女、なんとギリシャで女性初のドイツ留学特待生なのですよ。才女なのです。 ドイツ語・英語・ギリシャ語が話せ、それに日本語にも興味を持ち、前向きで積極的に毎日を送っているFiFiさんを私は心から尊敬し、愛していました。 彼女の周りにはたくさんの素敵な友人がいました。その友人も、みなさん人間的にとても魅力のある方々ばかりでした。 少しずつ、私の愛するFiFiさんの人柄を紹介したいと思いますので、今回はこの辺で。 次回をお楽しみに。 エフカリスト&アディオサス! 「店主の母こらむ」、いかがでしたか?私もFiFiさんを知っているので、少しセンチメンタルな気分になりつつも、温かくて懐かしい思い出がよみがえってきました。 FiFiさんの家の玄関に、小学生の私が毛筆で書いた「友情?」が飾られていたのを覚えています。私の記憶の中のFiFiさんは、いつもニコニコしていて優しいおばあちゃんと言った感じです。10数年前に、ギリシャへ「里帰り」をした時に、お墓参りをさせてもらいました。 さて次号は、どんなエピソードが待ち受けているのでしょうか?どうぞ、お楽しみに♪ |
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