店主コラムは「ギリシャを身近に感じて頂き、その上でギリシャの商品をお届けできれば」という思いから、
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ギリシャで暮らした5年間の中で、特に生活に密着した出来事などを書き連ねてみましたので、
どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ(*^_^*)

(7)2008年12月19日(金)号 ギリシャの大晦日~バシロピタ~

ヤーサス! 「師走」と言うだけあり何かと忙しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか?街はおもいっきりクリスマスシーズンですね~。しかしながら11月4日(火)号(下記参照)に書いてしまったこともあり、今回は「ギリシャの大晦日」をお届けしたいと思います!気が早いですね・・・。



新年を迎えるために一家の主婦は「バシロピタ(ケーキ)」を作り、その中にコインを一つ入れて焼きます。ちなみにパン屋さんで買うこともできます。ただしこの場合は買うときにパン屋さんがコインを入れるので要注意!
夜、10時頃から人々はトランプゲームを楽しみます。このゲームの勝敗が来年の運勢を決めると言われているので、朝まで人々は夢中になります。ちなみに、この日に限らずギリシャ人は何にでもムキになりますが(笑)
そして真夜中になると一家の長が「バシロピタ」を人数分に切り分けます。コインの入った一切れに当たった人は、その年の幸運が訪れると言われています。
ちなみに子ども達は、大晦日の午前中に再び「カランダ(11月4日(土)号参照) 」を歌って歩きます。この「カランダ」はサンタクロースがプレゼントをもってやってくるという喜びの歌なのです。子ども達は大きな靴下をベッドの横に置いてサンタクロースの到来を待ちます。
つまりギリシャにおける「大晦日」というものは、日本で言うところの「クリスマス」と「お正月」を足したような「一大イベント」なのです!
みなさんも、おもちやおまんじゅうなどにコインを忍ばせて「日本版バシロピタ」をやってみてはいかがでしょうか?子ども達は喜びそうですよね♪
また一人暮らしの方は「独りバシロピタ」で幸運を独り占めしましょう(苦笑)。

「バシロピタ」の由来
その昔、小アジアで戦争があり、バシリオス司教は人々からたくさんの資金を集めました。戦後、残った資金をパンの中に入れ、教会に来る人々に分かち与えたといいます。



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